医学は知識を基本としますが 気導術 は心を基本とします。瀬戸口療整院
回復には運動とおしゃべり
学校や仕事に行く気にならず、ふさぎこんだり、気分が沈んだりする「五月病」。
正式な病名ではないが、早めに対策を取らないと、うつ病や適応障害といった
精神疾患に進行してしまう可能性も否定できない。
五月病を回復するにはどうしたらいいのか。専門家に聞いた。
反動としての不調
入学や就職、初めての一人暮らし、異動などで4月に環境が大きく変わった人が
ゴールデンウイーク後を中心に急に元気がなくなるのが五月病とされる。
医学的に正式な病名ではなく定義もないが、「横浜労災病院勤労者メンタル
ヘルスセンター」(横浜市港北区)の山本晴義センター長によると、連休明けは
季節の変わり目であること、新しい環境や人間関係の中で過ごす4月を頑張って
乗り切った後であることから反動としての不調がおこりやすいという。
症状は、人によってさまざまだが
1)頭痛やめまいなどの身体症状
2)憂鬱や不安感を感じるなどの心の症状
3)学校や会社に行けなかったり、喋らなくなったりするなどの行動異常
の三つがかんがえられる。
「学生や会社員の基本的なリズムは1週間。疲れを残したまま月曜の朝になると
‘嫌だ!また1週間か‘となるのがブルーマンデーと呼ばれる月曜日病。
五月病も同じで、連休で定期的なリズムが狂うことで発生してしまう」
(山本センター長)
張り切り屋で燃え尽きやすい人、柔軟性がない人、真面目な人などがなりやすいという。
長引く場合は相談を
五月病を疑った場合、何をすればいいのか。
山本センター長は、「まずは毎日の生活の中に、運動、労働、睡眠、休養、食事の5つ
を取り入れ、ストレスはその日のうちに除去するようにしてみてください」とアドバイス
する。
重要なのが運動だ!
何も考えずに走るだけでも心身がすっきりする。
昼休みの15分でいいので、一日一回は体を動かしてほしい」と話す。
また、近くに相談できる人、支えになってくれる人を持つように心掛けること。
学校の友人や職場の同僚とおしゃべりをしたり、愚痴を言い合いするのは五月病解消に
非常に大きな効果をもたらすという。
山本センター長は「ストレスは悪ではなく、逆に勉強も仕事もストレスを通して人間は
成長するもの。
ストレスと上手に付き合い、五月病も逆にバネにしていく視点が必要です。」
しさし、症状が長引く場合はうつ病などの精神疾患も考えられるため、早めに
病院に相談する。